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エアブラシ

エアブラシ(というかコンプレッサー)を選ぶ:お得なセットはどれ?

エアブラシ塗装に必要なもの

エアブラシ塗装には何が必要か。

さて、今回の記事では私が初めてエアブラシを購入するにあたり、いろいろと悩んだことを書いてみたいと思います。まず、エアブラシ塗装ができる環境を整えるために、何が必要か調べることからはじめました。いろいろ調べて、とりあえず下記の5つを購入すればよさそうだという結論になりました。

  • ハンドピース ・・・これがないとエアブラシ塗装じゃない。
  • コンプレッサー ・・・エアブラシ塗装の心臓部。一番重要。
  • レギュレーター ・・・空気圧調整や水抜きなどに使う。
  • エアブラシスタンド ・・・エアブラシを立てておく台。
  • クリーナーボトル ・・・エアブラシを洗浄するときに便利なボトル。

クリーナーボトルは不要という方もいると思いますが、初心者で掃除もよくわからない状態なので、安心を買うことにしました。

コンプレッサーを選ぶ

コンプレッサーは心臓部

今回は、上記のうちエアブラシ塗装の心臓部とも言えるコンプレッサー選びについて書きます。ハンドピースに空気を送る役割を担うコンプレッサーは、空気圧連続稼働時間などによってグレードが異なります。また、私のような社会人モデラーにとっては塗装はもっぱら夜間なので、家族に怒られない程度の静音性も重要です。そこで、プラモデル用コンプレッサーの2大メーカーであるタミヤとクレオスの製品について、比較表を作成してみました。

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比較してみると当然高級機種の方がスペックが高いですね。例えばクレオスの上位機種のL7は圧力も空気量もトップですし、なにしろ連続稼働時間の制限がないのが素晴らしいです。空気圧が高いと、将来的にチャレンジしてみたいと思っているウレタン塗装なんかも楽にできるらしいです。

一方静音性ではクレオスのプチコンが1位、次にL5と続きます。騒音レベルを例えると、50dbというのは「普通の事務所の中」で、60dbは「騒がしい事務所の中」の騒音らしいです。前者が管理部門のオフィスで、後者が営業部のオフィスかな? まあちょっとよくわかりませんが、とにかく50dbだったらそこまで気にならないんでしょう。

クレオスのL5かL7で検討します

表で見る限り、静音性と空気量・圧力のバランスがとれているのがクレオスのL5です。さすが人気機種だけあります。そこで今回はこのL5をメイン、L7を二番手として比較検討することに決めました。

セットを比較する

比較してみます

コンプレッサーはもちろん単品でも購入できますが、私のような初心者にはハンドピースやレギュレータなど必要な部品が揃ったセット商品がお得です。エアブラシ塗装に初挑戦するので必要な物品はどのみち用意しなければいけませんし。そこでセット商品を軸にL5とL7で検討しました。L5はハンドピースとレギュレータが附属したPS321というセット、L7はエアブラシスタンドやドレン&ダストキャッチャーまで附属したPS309というセットがおすすめらしいです。


L5のセットPS321


L7のセットPS309

そこで、このおすすめの2セットを比較してみることにしました。その比較表がこちらです。

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上の表は、PS321とPS309のセットにそれぞれどの製品が付属していて、結果本体価格はいくらくらいになるのか、計算してみたものです。まず上から見ていきましょう。セットで考えた場合、付属品の価格を考えると単体での価格はL7の方がむしろ安いという結果が出ました。お得ですね。なお価格はAmazonの実勢価格で出していますので少々異なることがあります。

レギュレータ

レギュレータはPS321にはPS253というタイプ、PS309にはPS234という圧力計つきの上位機種が同梱されています。私のような初心者にとって、圧力がひと目でわかる圧力計付きは魅力的です。L7にちょっと傾きます。


レギュレータPS234

ハンドピース

また、L7のセットにはハンドピースもPS289というこれまた上位機種が付属しています。L5のほうはPS274というスタンダードなタイプです。どちらも0.3mmのダブルアクションです。PS289はPS274に風量計がついた機種ですが、これはどちらでもいいので引き分けです。


ハンドピースPS289

エアブラシスタンド・ドレン&ダストキャッチャー

これらはL7についていないタイプです。エアブラシスタンドはクレオスの定番商品のPS230、ドレン&ダストキャッチャーは風量調整がないタイプのPS282が付属しているそうです。もちろんあるよりない方がよさそうです。

結 論

セットで考える場合、たしかにL7はお得です。それぞれいいパーツが同梱されていて、高級機種セットという感じがします。ただ結果として35.000円前後と、PS321と比べて7〜8,000円の差額が出てしまいます。た 将来的に考えたらL7でもいいのかもしれませんが、そこまでのスペックや高級パーツを求めないのであれば、27,000円前後で買えるL5のセットはすごく魅力的です。単体で購入するのとあまり変わらない価格で、ハンドピースとレギュレータがついてきます。ということで、初心者向けでバランスとコストパフォーマンスに優れたL5を購入することにしました。

開封

届きました

念願のエアブラシ塗装セットが届きましたので、早速開封してみたいと思います。

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箱を開けると保証書と説明書、それとエアブラシトラブル解決ガイドが入っていました。

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このトラブル解決ガイドは初心者には強い味方です。なかなか勉強になりました。塗装ブースの上に置いてすぐに見られるようにしています。

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付属品

上の段にはレギュレータとコンプレッサー本体につけるスタンド、それとハンドピースが入っていました。

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レギュレータはこんな感じで、圧力計はなく、写真左上のつまみで空気量を調節します。一応2本のエアブラシを接続できるようになっているので将来増設したときも安心です。

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今回部屋のレイアウト上、コンプレッサーは足下に置いて運用するので、スタンドは別で購入しました。バランスがよさそうだったのでタミヤのエアブラシスタンドにしました。

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コンプレッサー

いよいよコンプレッサーです。思ったより小さくて嬉しい誤算でした。ティッシュ箱と比較してみます。

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まとめ

ちょっと長くなりましたがエアブラシ購入顛末記でした。予算がある人はL7のPS309もおすすめです。レギュレータは圧力計がついていたほうが安心かもしれないなと思ってますし、あと結局ドレン&ダストキャッチャーを追加購入してしまったので、価格差がそこまでなくなってしまいました。ちなみにクレオス社のだけ検討したわけではなく、タミヤのレボⅡも魅力的だったのですが、あまりいいセットがなかったので検討から外しました。あくまで初めてエアブラシ塗装セットをそろえる、という視点で読んでください。

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