塗装ブースを作ろう その5:ファン性能比較と吸引力テスト
2016/09/13
各種ファン性能比較
ファンのかさ上げ
ダクトをつけてみる予定でしたが、スペース的に部屋の模様替えが必要になってしまったので、今回はファンを比較検討した際の話と吸引力テストについて書くことにします。
なぜ市販されている塗装ブースにしなかったのか
当初は、市販されている塗装ブースの中から選ぼうと思っていました。候補に挙がっていたのはクレオスのMr.スーパーブースと、タミヤのペインティングブースです。ところがAmazonなどのレビューや購入された方のブログを拝見していると、どうも吸引力に不安があることがわかりました。やはり塗装ブースを使うからには、室内に匂いがこもってほしくないですし塗料の粉なども舞ってほしくなかったので、自作することに決めました。
ファンの種類
まず、ファンの種類について検討しました。塗装ブースに使用できそうなファンとして、シロッコファンとプロペラファンという2種類がありました。シロッコファン(左側)はお風呂場やトイレなどの天井についている換気扇に使用されているファンです。プロペラファン(右側)は壁に直接ついて換気をするタイプのファンです。
それぞれの主な特長を一覧にするとこんな感じです。
私は室内で塗装をするにあたりダクトを使用して窓のすきまから排気したいと考えていましたし、静音性も重視していましたのでシロッコファンを選びました。なお、吸引力はプロペラファンの方が良いそうですが、シロッコファンの性能もかなり高くなっているそうです。むしろプロペラファンを壁につけて使用した場合、外の風によって吹き返しが発生する可能性がありそうでしたので、その点でもシロッコファンの方が無難かもしれません。
シロッコファン比較表
次に市販されているシロッコファンから、どれを購入するか検討しました。塗装ブースを自作されている方々が採用されているファンは大きく分けると排気口の径が100Φのものと150Φの2種類があります。比較表を見ていただくとわかりますが150Φの方が吸引力と静音性に優れてる機種が多いです。ファンが大きくなればそれだけ性能も上がるということでしょう。ただ、うちの狭い室内で取り回すのには150Φだと少し太すぎるように感じました。また、窓のすきまから排気するために、100ΦのクレオスのMr.スーパーブース用排気口アタッチメントを使用したかったので、今回は100Φの中から検討しました。
今回は性能と価格のバランスが一番いいと考えてFY-24BM6Kを選びました。上位機種のFY-32CSD7は大風量で静音性も高いのですが、値段が倍以上するので諦めました。
吸引力テスト
合格ラインは?
塗装ブースがひととおり完成に近づいたので、実際にダクトを仮付けして室内排気の形で吸引力テストを行ってみました。クレオスのMr.スーパーブースは12〜15枚程度貼り付くそうです。他の方々のブログで自作塗装ブースの結果を拝見すると30枚以上貼り付いている方が多いので、30枚以上が合格ラインにしました。
テスト結果
ティッシュを一枚ずつ貼り付けていった結果・・・30枚以上余裕でした!まだまだ貼れそうですがティッシュがもったいないので打ち止めにします。
かなりパワーが出ていることが視覚的に確認できたのでとても満足しています。上からみるとこんな感じ。かなりの厚みです。
参考にさせていただいたサイト
今回参考にさせていただいたサイトのうち、特にためになったブログをご紹介いたします。みなさんすごく綺麗に工作されていて勉強になりました。
すごく詳しく自作の塗装ブースを紹介されているブログ。スペック表や製作手順など、とても勉強になりました。
プロペラファンタイプで自作されているブログ。すごく丁寧に解説されています。プロペラファンをご検討されている方にはとても参考になると思います。
もう絶対に真似できないレベルで自作されているブログ。デザインも機能性も素晴らしすぎて、見ているだけで楽しかったです。
まとめ
自作するきっかけになった要素である吸引力は申し分ないのでひとまず安心しました。自作したので愛着もわきましたし笑。他の方々と比べると貧相な作りですが、日曜大工すらやったことがない私でも完成させられましたし、自作ブースおすすめです。楽しいですよ。次回はいよいよ完成です。